ささき動物病院

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イヌの肥満について肥満

肥満は、体脂肪の過剰な状態であるといえます。
肥満による影響は、不活発、疲労、暑さに対しての抵抗力の低下。体重過重による腰、足の関節障害。心臓の負担の増大。不整脈。膵臓や肝臓への負担(膵炎、脂肪肝のリスクの発生)。真性糖尿病のリスク。呼吸器系の機能低下(肺の喚起能力の低下)。場合により肺の気管への影響(気管虚脱:空気の通過が困難になる)。免疫能力が低下し、感染に対して弱くなり、治癒が遅延する。生殖に関しては、難産、発情回数の減少、繁殖能力の低下などがあげられます。

肥満の確認は主観的なものによりますが、胸の肋骨が触れられるかどうか、腰部のくびれが確認できるかどうかが標準とされ、大きな目安となり判断します。これは、ボデイ、コンデション、スコアーと呼ばれ、5段階評価とし、3以上が肥満とします。1kgの体脂肪を燃焼させるには、7700kcalの消費が必要とされます。ですから、10kgの愛犬が9kgの理想体重にしなければならない場合は、単純に1日につき、摂取カロリーを100kcal減らしていくと77日間で、目標理想体重になります。また具体的な減量プログラムの計算式がありますので各動物病院で肥満を評価して、肥満傾向であれば減量プログラムを計画しましょう。

肥満は万病の元です。過度な運動は避け食事療法にて減量しましょう。